夢見る税理士の独立開業繁盛記

神戸市東灘区で開業している駆け出し税理士の、試行錯誤日記

事務所ホームページはこちらです→神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所

AIの文章にノスタルジーを感じるとは・・・

仕事の中休みに、Gemini先生に前回の日記で作ったプロットに従ってお話を作ってくれるよう依頼してみました。


作中の場面に大阪の本町を入れてみると、それだけで街の情景をサラサラと書いてくれるんですね。

「雅之さん。その『叶健太』という名前。……どこかで聞いた気がするのでしょう?」 「あ、はい。なんで分かったんですか?」 「あなたの顔に書いてありますもの。……行って確かめてらっしゃいな。大阪の現場には、ネットの海には落ちていない『温度』がありますわ」


 みつ子さんは淹れたての紅茶をカップに注ぐと、ソーサーを僕のほうへ少し押しやった。
「行ってらっしゃい。お土産は、真実だけで結構ですわよ」


 その言葉に背中を押され、僕はジャケットを掴んだ。  三階の窓から見える空は、少しずつ雲が切れ、薄日が差し始めていた。  僕はカバンを肩にかけ、阪急電車の駅へと走り出した。


2. 朱色の痕跡
 上品なマルーンカラーの阪急電車に揺られて三十分弱。終点の大阪梅田駅に降り立つと、そこはもう別世界だった。神戸・東灘ののんびりした空気は消え失せ、巨大なターミナルの喧騒が波のように押し寄せてくる。僕は人の流れに揉まれながら地下へと潜り、赤いラインが目印の地下鉄御堂筋線に乗り換えた。
 目指すは「本町(ほんまち)」。  淀屋橋と心斎橋に挟まれたこの街は、江戸時代から続く商いの中心地であり、大阪商人の魂が眠る場所だ。


「本町、本町。中央線はお乗り換えです。」


 アナウンスと共にホームに降り立つと、独特の天井の高さと、どこかカビ臭いような、それでいて威厳のある古びたコンクリートの匂いに包まれた。  昭和のモダニズム建築を思わせる、蛍光灯が幾何学的に配置されたドーム型の天井。行き交う人々は皆、早足で無駄がない。
 地上への長い階段を上がると、目の前には片側三車線の巨大なメインストリート、御堂筋(みどうすじ)が南北に走っていた。  五月の陽光を浴びて、街路樹のイチョウ並木が鮮やかな新緑を揺らしている。  大通り沿いには、銀行や商社のガラス張りの高層ビルが城壁のように聳え立っているが、一歩路地裏――通称「丼池(どぶいけ)ストリート」や船場(せんば)の繊維街へ足を踏み入れると、景色は一変する。


 そこには、戦前から残る重厚な石造りの近代建築や、昭和中期に建てられたタイル張りの雑居ビルがひしめき合っていた。  繊維問屋の看板、荷捌きをするトラック、せわしなく台車を押すおっちゃんたちの怒号。  洗練された神戸とは違う、土着のエネルギーと、歴史の重みが入り混じった独特の空気感。
 「株式会社オフィス櫻井」が入居しているのも、そんな築五十年は経とうかという古い雑居ビルだった。  かつては生地問屋の倉庫だったのだろうか。天井が高く、窓枠は錆びた鉄製だ。  リノベーションされ、外壁は白く塗られているが、エレベーターの扉が開くたびにギシギシと軋む音が、建物の年輪を感じさせる。

最初に就職した会社は本町にあって、暇な時は行く必要もないのに「集金行ってきまーす」と就業中に船場センタービルとか御堂筋や堺筋なにわ筋とかをフラフラしていたのですが(^^;、なんだかその時の光景がよみがえってくるよう・・・。
ああ、AIが作った文章に郷愁を感じてしまうなんて。やっぱりすごい・・・。


決算書を作中の小道具にしたいと頼むと、それもサクッと作成。





※モフサンドの姿勢矯正用クッションを衝動買い。

クッションにするより、ディスプレイの上に置く方が癒される・・・。


神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所です

AIに会計ミステリーは書いてもらえるのか?

年末調整が煮詰まってくるとつい生成AIで遊んでしまうのですが、先日ダミーで作った決算書データをお題に、お仕事ミステリーのプロットを作ってくれるようGemini 先生にお願いしてみました。

ご提示いただいた「株式会社オフィス櫻井」の決算書を謎解きの鍵にした、お仕事ミステリーのプロットを作成しました。
このプロットは、約15,000字(原稿用紙換算で約37〜40枚程度)の中編小説として執筆可能な構成にしています。
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タイトル:『その数字、美意識が足りなくてよ ――会計探偵みつ子の事件簿』


• テーマ:
「数字は嘘をつかない。――ただし、優しさは数字の“形”を歪める」


• 舞台:
能勢(のせ)会計事務所。地方都市の町はずれにある小さな事務所。
申告・月次・資金繰りまで面倒を見る“町の総合診療所”のような存在。

  • 探偵役:絹延橋(きぬのべばし)みつ子

財務諸表から「会社の癖」と「人の事情」を読み解く。観察眼と数字の嗅覚で歪みを炙り出す。

  • ワトソン役:鳥居 雅之(とりい まさゆき)

足で稼ぐ確認役。素直で、読者の疑問を代弁する。

  • 調整役:川西 撫子(かわにし なでしこ)

法的・倫理的な着地を担う。顧問税理士としての「現実的な解決策」を提示する。
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2. 登場人物詳細(追加設定含む)

  • 雅之(俺):29歳。入社1年目。試験合格済だが実務は新人。新規顧問先「株式会社オフィス櫻井」の担当になり張り切る。
  • みつ子さん:31歳。元・上場企業経理の女性税理士。縦ロールの金髪(地毛か染毛かは謎)+ボルドーのリボン。高飛車なお嬢様口調だが憎めない。高級紅茶が常備。口癖は「この決算書、美意識が足りなくてよ」。
  • 撫子さん:33歳。事務所の中心人物。穏やかで知的。後輩にも顧問先にも柔らかく寄り添い、混乱の中でも落ち着きを崩さない“羅針盤”。口癖「初心を忘れず、謙虚に」。お菓子好き。
  • 櫻井 昭彦(さくらい あきひこ):45歳。「株式会社オフィス櫻井」代表。人当たりの良いデザイナー社長。業界の地位向上に熱心。だが最近どこか疲れが濃い。

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3. プロット構成(全5章)
【第一章:一円の攻防と、美しくない請求】(約3,000字)
• シーン1:能勢会計事務所の日常

  • 5月の繁忙期。雅之は「オフィス櫻井」の消費税申告書の作成に苦戦している。
  • 雅之:「おかしいな……。課税取引の集計と、仮払消費税の帳簿残高が合わないんです。どこかで計算がズレてるみたいで……」
  • みつ子が優雅に現れ、元帳を一瞥(いちべつ)。
  • みつ子:「あら、**『税抜(ぜいぬき)入力』**が混ざっていますわ。この1,000,000円という取引、支払総額が100万円なのですから、設定を『税込(ぜいこみ)』にして税金を内側から割り出さないといけませんわ」
  • みつ子:「雅之くんはこれを『税抜』設定のまま入力したでしょう? だからソフトが『100万円は本体価格ね』と勘違いして、外側に消費税10万円を勝手に足してしまっているのです。だから帳簿が合わないのですわ」
  • それは特定の取引先(スタジオ・カノン)への入力ミスだった。雅之の単純ミスに見えたが、これが伏線となる。
  • 雅之が慌てて修正すると、きれいに並んでいた1,000,000円という数字が、本体価格**「909,091円」、消費税「90,909円」**という、なんとも半端な数字に書き換わる。
  • みつ子はその数字を見て、不愉快そうに眉を寄せる。
  • みつ子:「……美しくありませんわ。プロのデザイナーなら、作業費を積み上げて『製作費100万円+消費税』で請求するのが一般的。それなら支払総額は110万円になります」
  • みつ子:「なのに、この会社は税込価格で100万円ポッキリ。まるで**『お財布の都合に合わせて決めたお小遣い』**のような、いかにも雑な数字ですわね」

• シーン2:決算書の概観

  • 完成した試算表(今回作成したB/SとP/L)を眺める雅之。
  • 売上1億5千万、当期純利益950万円。前期よりも利益が出ており、借入金も返済が進んでいる。
  • 「売上は1300万円も落ちてるのに、利益は倍増してる!販管費(固定費)を1400万円も削減した努力の成果だ。すごい!完璧な優良企業だ」と喜ぶ雅之に対し、試算表をチェックしたみつ子は**「比較損益計算書」**を見て眉をひそめる。
  • みつ子:「筋肉質? いいえ、これは**『不自然な歪み』**ですわ」
  • みつ子の違和感:……何かが美しくないですわ……
  1. 変動費パラドックス: 「材料費や旅費は売上減に合わせて30%以上減っています。現場は暇になっている証拠。なのに、なぜ最大の変動費である**外注費だけが2.5%(微減)**しか減っていないのかしら?」
  2. 労働分配率の逆転: 「社員給与(3,800万)より外注費(4,800万)の方が多いなんて。これではデザイン会社ではなく、ただの『仕事流し(ブローカー)』ですわ」
  3. 美意識の欠如: 「仕事が減っているのに、支払額が変わらない。……ここにあるのは合理性ではなく、何か粘着質な『事情』です」


【第二章:不自然なタイミングの社長の訪問】(約3,000字)
• シーン3:社長との面談

  • 社長の櫻井が、「たまたま近くを通りかかったので」とアポイントなしで事務所を訪れる。手には喜八洲の俵型のみたらし団子。櫻井は顔色が悪く、目の下にクマを作っている。
  • 撫子は団子に目を輝かせつつも、空気の重さを察する。
  • ちょうど試算表が仕上がった雅之くんは手放しで「素晴らしい決算ですねと」と褒めるが、櫻井は「……税務署から見て、問題ないでしょうか?」と怯えたように聞く。
  • 頭の上にクエスチョンマークがある表情の雅之。
  • 撫子がお茶を出しながら、「社長、ご自身のお給料(役員報酬)を我慢して、何かを捻出されていませんか?」と鎌をかけるが、櫻井は言葉を濁して帰る。
  • → “後ろめたさ”の匂いだけ残る。


• シーン4:元帳の精査

  • そんな様子を見ていたみつ子は、雅之に「外注費の元帳(General Ledger)」を出させる。
  • 4,850万円のうち、約1,500万円が**「スタジオ・カノン株式会社」**という一箇所の法人の取引先に支払われていることが判明。
  • 他の外注先は「月末締め翌月末払い」などルール通りだが、スタジオ・カノンだけは「月によって5日だったり25日だったりバラバラ」。
  • そして金額は、**「800,000円(税込)」や「1,000,000円(税込)」**といったキリの良い数字。
  • みつ子:「他の外注先は『◯◯製作費』として作業を積み上げて請求が来ているのに、このスタジオ・カノンだけ『デザイン協力費』と名目も漠然としていて、概算のような数字。……気持ち悪いですわ。
  • みつ子はB/Sの**「仕掛品:854,200円」**に注目する。
  • 「この85万円の内訳、調べました?雅之くん、仕掛品の内訳、教えてくださいません?」
  • 雅之:「内訳は、有限会社今津製菓 Web制作(進行中):312,800円、江田酒造株式会社 ロゴ改修(進行中):228,400円、株式会社武田商店 Webサイト制作(前期より動かず):313,000円です。武田商店向けの仕掛品については櫻井社長に確認したんですけど、ちょっと止まってるだけだけだからそのままにしておいてくれって言われたんですよね。」
  • 「この滞留している武田商店の31万円の仕掛品、気になりますわね。雅之くん、調べて内容を教えてくれませんこと。」


【第三章:動かない在庫と消せぬ師匠への気持ち】(約3,500字)
• シーン5:雅之の確認

  • 雅之はみつ子さんの指示に従い、武田商店の仕掛品を調べると、前々期から31万円からも動いていなかった。通常ならとっくに損失処理すべきものだが、資産として計上され続けている。
  • 雅之:「みつ子さん、すいません。仕掛品の確認、しっかりできていませんでした・・・。でも、この仕掛品、発注先は“スタジオ・カノン株式会社”です。あと気になって、前の会計事務所からもらった前期の元帳も見たのですが、今期は1,500万円あるスタジオ・カノンへの外注費、前期は200万円程度でした・・・」
  • みつ子:「外注費は変わらないのに、その内訳は大きく変わっている・・・。いよいよ、美しくありませんわ。雅之くん、スタジオ・カノン株式会社の登記情報、取ってもらえませんこと。」
  • 雅之が登記情報提供サービスでスタジオ・カノンの登記情報を取ってみると、代表者の名前には「叶 健太」という名前がある。
  • 雅之:「あれ、確か櫻井社長のオフィスの本棚に、この人の書いた古いボロボロのデザイン書があったような。」


• シーン6:もう一つの違和感

  • 雅之は、スタジオ・カノンの登記情報をみつ子さんに渡すと同時に、「叶 健太」著の書籍がオフィス櫻井の本棚にあったことも報告する。→ みつ子はその時点でピンとくるが、雅之には言わない
  • 雅之くん:「やはり架空外注(脱税)でしょうか?」
  • みつ子は首をかしげる。「今期は前期より利益が倍以上になっている。それも外注費以外の経費を大幅に圧縮して。単に納税額を減らしたいだけなら、こんな利益を増やして納税額も増やすような決算書はどうも不自然ですわ。それにオフィス・カノンは前期からも取引があり、支払った外注費を櫻井社長にバックさせるトンネルに使うにしても、何か不自然。」
  • みつ子:「雅之くん、会社に訪問した時の櫻井社長の様子、どんな感じだったかしら?」
  • 雅之:「お昼もコンビニのおにぎり片手に、ずっとPCを見ている感じでしたよ。従業員さんと話をしても、最近残業は少ないけど、社長は一人で夜まで仕事をしているのだとか」
  • みつ子:「櫻井社長は過労でボロボロ、お昼はコンビニおにぎり。裏金で私腹を肥やしている人には思えませんわ。」
  • みつ子:「それに、売上が減った年に、わざわざ利益を出して税金を払うなんて……。これは『脱税』ではなく、**『身を削ってでも守りたい送金』**なのですわ」


【第四章:安楽椅子探偵の推理】(約3,000字)
• シーン7:昼下がりの事務所

  • みつ子は紅茶を一口飲むと、無言で立ち上がりホワイトボードへ向かう。 カツカツという硬質なペンの音が、静まり返った事務所に響く。彼女が描いたのは、3つの矢印だった。
  •  売上高: ↘(減少)
  •  櫻井社長の体力: ↘↘(激減)
  •  スタジオ・カノンへの送金: →(高止まり)
  • みつ子:「見ての通り、計算が合いませんわ。仕事(売上)が減っているのに、外注費が変わらない。普通なら『無駄なコスト』ですが、櫻井社長はコストカッターとして優秀な経営者。……だとしたら、理由は一つしかありません」
  • みつ子は、B/Sのコピーをホワイトボードに磁石で貼り付ける。 指差したのは、「仕掛品:313,000円(株式会社武田商店)」。
  • みつ子:「この動かない数字が、全ての答えを叫んでいますわ」


• シーン8:みつ子の仮説
• みつ子は推理を展開する。まるで、複雑な方程式を解くように淡々と、しかし残酷な真実を告げる。

  • キリの良い数字の正体 「スタジオ・カノンへの支払いが、なぜ『88万円』や『100万円』といった端数のない金額なのか。それは、これが『作業の対価』ではないからです。家賃、治療費、食費……そういった**『生活に必要な金額』**を送金しているからですわ」
  • 社長のやつれた顔の理由 雅之:「でも、カノンへの発注分は誰が作業してるんですか?」 みつ子:「櫻井社長ご自身ですわ」 雅之は、社長がコンビニのおにぎりを食べていた光景を思い出す。 「社長は、カノンへ発注したことにしてお金を流しつつ、実際のデザイン作業は全て自分でこなしている。だから営業に回る時間がなくなり、交際費も広告費も減った。……命を削って、二重の労働をしているのです」
  • 決定的な証拠:ボロボロのデザイン書 ここで雅之は、ある記憶と繋がり、ハッとする。 雅之:「あっ! そういえば社長のデスクの後ろに、ボロボロの本がありました。背表紙が割れるくらい読み込まれた古い本……確か著者が『叶 健太』でした!」
  • みつ子は、我が意を得たりと頷く。
  • みつ子:「ええ、それが動機(モチベーション)の正体ですわ。スタジオ・カノンの代表・叶氏は、櫻井社長にとってただの外注先ではありません。自身のデザインの全てを学んだ**『師匠』**なのです」
  • 「動かない31万円の仕掛品」は、師匠が何らかの事情で仕事ができなくなる直前に手がけていた最後の未完プロジェクト。これを損失処理して消してしまうことは、師匠の引退(=死)を認めることになる。だから櫻井社長には、どうしても消せなかったのだ。
  • 雅之は胸が詰まる。「そんな……。社長は恩人を助けるために、必死で働いていただけじゃないですか。それの何がいけないんですか!」
  • みつ子は冷ややかに言い放つ。 「会計は残酷ですわ。社長の『愛』や『恩義』を、税法は『架空計上』と呼びますのよ」
  • みつ子は雅之の方を向き、税務のロジックを噛み砕いて突きつける。


• 【みつ子の会計講義:愛と税金の境界線】

  • みつ子:「雅之さん、『株式会社という法人』とは何かご存知?」 雅之:「えっと、法律上の人……ですか?」
  • みつ子:「ええ。**『利益を追求するためだけに生まれた、冷徹な法的人格』**のことですわ。この人格は、心を持っていません。あるのは損得勘定だけ」
  • みつ子はホワイトボードに**「対価」**と大きく書く。
  • 「会社がお金を払っていいのは、それに見合う『対価(サービスや商品)』を受け取った時だけ。それが『経費』として認められ、税金を減らすことができます」
  • 彼女はその文字の下に、×印をつける。
  • 「何もサービスを受け取らずにお金を渡すこと。これを世間では『愛』や『優しさ』と呼びますが、税務署は**『寄附金』**と呼びます。そして、営利目的の法人において、見返りのないお金(寄附金)は、原則として経費と認められません」
  • 雅之:「でも、帳簿には『外注費』って書いてありますよ?」
  • みつ子:「ええ。だからこそ悪質なのです。中身は『寄付金』又は『個人的な援助(役員賞与)』なのに、無理やり『外注費』という**嘘の名札(ラベル)**を貼って、経費に見せかけようとした。これは会社のお金の私的流用ですわ」
  • みつ子は悲しげに紅茶のカップを見つめる。
  • みつ子:「櫻井社長は、会計というルールブックの上で、最もやってはいけない『仮装・隠ぺい』という方法で、愛を貫こうとしてしまったのですわ……」


【第五章:デザインされた結末】(約2,500字)
• シーン9:真相の解明

  • 撫子同席のもと、櫻井社長に問いただす。観念した櫻井は、重い口を開く。
  • 真相は推理通りだった。 「スタジオ・カノン」の主、かつての師匠・叶は、昨年脳梗塞で倒れていた。命は助かったが、デザイナーの命である右手が麻痺し、再起不能となっていた。
  • 櫻井:「……彼には家族がいません。貯金も事業の失敗で底をつき、借入金の返済も残り、このままでは破産して生活保護を受けるしかない状況でした。でも、僕にデザインの『いろは』から『美学』まで、全てを教えてくれたあの人が、行政の窓口で頭を下げるなんて……僕には耐えられなかった」
  • だから「デザイン監修費」という名目で、毎月の生活費を送金していたのだ。 そして、あの動かない「31万円の仕掛品」。それは、叶が倒れる直前に手がけていた最後の未完成プロジェクトだった。
  • 櫻井:「これを損失処理して消してしまうことは、彼が『終わった』と認めることになる。いつか彼がリハビリを終えて、この仕事に戻ってくると信じたくて……あえて資産(仕掛品)として残していました」
  • 社長の悲痛な告白に、雅之は言葉を失う。 だが、みつ子は冷ややかに紅茶のカップを置く。
  • みつ子:「美しい師弟愛ですわね。……でも、税法は『愛』を考慮しませんわ」 櫻井:「え?」 みつ子:「形式が外注でも、実態が『働いていない人への送金』なら、それは経費ではありません。ただの『寄附』、あるいは社長個人が負担すべき『私的な援助』とみなされます」
  • ここで、これまで黙って聞いていた撫子が、静かに、しかし凍りつくような声で言葉を継ぐ。
  • 撫子:「櫻井さん。この決算書のまま税務調査が入ったら、どうなるかご存知ですか?」 櫻井:「……追徴課税で、少し多めに税金を払うくらいでは?」 撫子:「いいえ。会社が潰れるほどの、**『往復ビンタ』**を食らうことになります」
  • 撫子はホワイトボードに向かうと、黒いペンで容赦なく数字を書き殴る。
  • 一発目のビンタ(法人税・消費税の追徴) 撫子:「まず、カノンへ払った1,500万円は『架空経費』として全額否認されます。経費が消えるので、その分利益が増えたとみなされ、約500万円の法人税を追加で払わされます。それに1,500万円に対する消費税も約140万円払う必要があります。」
  • 二発目のビンタ(所得税の追徴) 撫子:「次に税務署はこう言います。『この1,500万円は、会社とは無関係の、社長個人の満足のために使ったお金ですよね?』と」 櫻井:「個人の満足……?」 撫子:「ええ。ですから、この1,500万円は『社長への臨時ボーナス(役員賞与)』と認定されます。すると、櫻井さん個人に数百万円の所得税がかかります。しかも、会社側はこのボーナスを経費にできません」
  • 三発目のビンタ(重加算税という制裁) 撫子:「さらに追加納付する税金に10%の過少申告加算税(法人税・消費税)と不納付加算税(源泉所得税)。極めつけは、事実を隠蔽したことに対するペナルティ、**『重加算税』**です。本来納めるべき税額に、さらに35%の罰金が上乗せされます。あと納付が遅れた利息である延滞税もかかってきます。もちろん、これらの罰金も経費にはなりません」
  • 撫子は櫻井の方を向き、淡々と告げる。
  • 撫子:「お金はすでに叶さんの手に渡って、会社にはありませんよね? なのに、税務署は『なかったこと』にはしてくれない。『お金は減っているのに、莫大な税金だけが残る』。……これが、あなたの優しさの代償です」
  • 櫻井の顔から、完全に血の気が引いた。
  • 雅之(心の声): (うわぁ……。往復ビンタどころか、往復してからさらに鉄拳制裁(フルボッコ)じゃないか……。1,500万円払って、さらに税金と罰金で1,000万円近く持っていかれる計算だ。まさに地獄……!)

• シーン10:解決策

  • 櫻井は「会社のためには、師匠を切るしかないのか」と絶望する。
  • みつ子が一喝。「美しくありませんわ! こそこそ隠して現金を渡すなんて、叶さんのプライドを傷つけるだけです」
  • 撫子が提案する。「櫻井さん、叶さんの『手』は動かなくても、『目』と『脳』は超一流のはずです」
  • 撫子の提案:
  • 過去の修正: 今期の決算は正直に修正する。「外注費」ではなく「貸付金」または「社長への賞与(損金不算入)」として処理し、適正な税金を払う。前期の決算についても、事実と違う外注費があれば、修正申告する。痛手だが、会社は潰れない。
  • 未来の設計: 叶氏と正式に**「最高顧問」**として契約する。業務は実作業ではなく、社員への「デザインレビュー(赤入れ)」と「新人教育」。
  • 撫子:「口頭での指導なら可能です。それなら正当な対価として堂々と経費にできます。……ただし、本当に『指導』の実態を作ってくださいね。それが、叶さんに再び『仕事』を与えることにもなります」
  • 撫子:「今回のようなお悩みであれば、税理士から解決策を提案できることもあります。せっかく顧問契約を結んでいただいたのですから、悩みを一人で抱え込まず、何でも相談してください。」


【エピローグ】
• 確定申告から半年後。

  • 修正申告と納税により、オフィス櫻井の資金繰りは一時厳しくなったが、櫻井社長は奔走して乗り切った。


• 能勢会計事務所にて。

  • 雅之が興奮気味に一冊の**「絵本」**を持ってくる。
  • タイトルは『未完成のライオン』。作・櫻井昭彦、監修・叶健太。
  • 雅之:「これ、今ベストセラーになってる絵本です! 櫻井社長が絵を描いて、叶さんが構成と色彩を指導したそうです。あと、あの塩漬けだった『武田商店』のサイトも、叶さんの監修で完成し、公開されました!」

• 決算書の変化

  • みつ子は、出来たばかりの月次試算表を見る。
  • あの「31万円の仕掛品」は完成して費用化され、B/Sから消えた。
  • その代わり、絵本の印税と、話題性を聞きつけた新規クライアントからの売上が急増している。


• 大団円

  • みつ子:「……貸借対照表の『仕掛品』は消えましたけど、代わりに莫大な『のれん(ブランド価値)』がつきましたわね」
  • 雅之:「社長も叶さんも、すごく生き生きしているそうです。数字以上の価値が生まれましたね!」
  • みつ子:「ふん。ま、私の美意識にも、少しは適う決算書になりましたわ」
  • そう言って照れ隠しに紅茶を飲むみつ子の横で、撫子が「喜八洲」の箱を開ける。
  • 撫子:「あ、櫻井社長からのお礼、今日は『きんつば』だわ! しかも特大サイズ!」
  • 3人の笑い声が、夕暮れの事務所に響く。
  • 雅之のモノローグ:「数字は嘘をつかない。でも、その数字の向こうにある物語をハッピーエンドにするのは、僕たちの仕事だ」

うーん、ネタは決算書だけなのですが、ちょっと無理がありますけど、それなりに流れができるものですね。これをお話に仕立ててもらうと、ミステリーぽくなるのかしら・・・?


✳︎学生時代の同級生と、年末にプチ同窓会。

一瞬で30年の時を飛び越えて昔に戻れる友人がいるってのは、しみじみありがたいですよねえ。


神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所です

Gemini AIでマンガを作ってみました

noteのホームページで「#AIと作ってみた」ということで、Google Geminiで作ったものを募集していたので、一度やってみたいと思っていたマンガを作って投稿してみました。
note.com
半分自分の思い出を混ぜて、適当なプロットを投げてみたのですが、

それなりに読めるものが出来上がって、初めて作ってみたにしては上出来かな?
やっぱりGemini AIはすごい!


Gemini AIが作った創作マンガですが、自分の経験をプロットに入れたので、読むとやっぱり自分の税理士受験生時代が自然と思い出されますよね。

しんどかったけど、新しいことを勉強するというわくわく感もあったかなあ・・・。
新しいことを勉強したい欲は常にあるのですが、時間がないのが悩みの種なのは、今も同じ。

勉強したいなあと、一か月前にテキストだけ買って、

まだ一ページも読んでない・・・。


※調子に乗って第二弾も作成・・・
note.com


神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所です

仕組みを変えることを提案するのは難しい・・・

飽きもせず、すき間時間にChatGPTにお話を書いてもらっているのですが、
note.com
経理体制が整っていない会社の場面で、ChatGPT先生はすらすらと仕組みづくりの流れを文章にしてくれます。

「だからこそ――」
撫子さんの瞳が、ぱちりと光った。知的好奇心と使命感、その両方が火花みたいに弾ける瞬間。こういう場面の撫子さんは、本当に楽しそうだ。


「“できるだけ手間がかからない仕組み”を作るのよ。」
撫子さんは指を一本立て、まるで魔法のレシピを読み上げるみたいに続けた。


「銀行やクレジットカードのデータは自動取り込み。勤怠はスマホのワンタップ打刻から給与ソフトに流れて、そのまま会計ソフトへ連携。
給与明細も源泉徴収票も、日付をセットしておけば自動でWeb配信。」


「ひとつずつ手作業でやる必要がなくなるわけですのね。」みつ子さんが腕を組み、満足げに頷く。


「販売管理はクラウドアプリ。請求も回収もそこで見える化して、もちろん会計ソフトと紐づける。
経費精算は法人カードを使って、現金を使わない。記帳も自動取り込み。」
撫子さんの声は軽やかで、どこか楽しげだった。


「それから、税金の納付はダイレクト納付。申告時に会計事務所で期日を設定すれば、自動で口座から引き落とされるわ。
毎月の源泉所得税や住民税も、顧問先にWeb版のe-TaxやeL-TAXを使ってもらえば、銀行に行く手間もゼロ。」


みつ子さんが、にっこりと片眉を上げる。
「銀行・コンビニ納付なんて“時代遅れ”ですわ。基本禁止、これ常識ですわね。」


「そして最後に――」撫子さんがテーブルをトン、と軽く叩く。。


「資料整理。ここもシンプルで、続けやすい形を提案するの。“仕組みでラクにする”こと。これが全部の基本よ。」
その声は穏やかだけれど、どこか冒険の始まりみたいなワクワクを含んでいた。
経理改革――それはこの会社にとって、きっと新しい挑戦だ。


みつ子さんが紅茶をそっと持ち上げ、薄く笑う。
「記帳代行のメリットとデメリットは、その裏返しですわね。本業に専念できるけれど……会計スキルは永遠に育ちませんの。」


その瞬間、加奈子さんがぎゅっと拳を握った。
「わ、私……!自分で帳簿も決算書も、ちゃんと読めるようになりたいんです。だから――自分でつけたい。ご指導、お願いします!」

業務効率化、近畿税理士会の情報システム部に所属してから、色々な方法を教えてもらったり見聞きするのですが、それを自分のお客様に提案するのはなかなか難しいですよね。

体制ができていない会社であれば直ぐにでもどうにかしなければならない状況なので、割とスムーズに提案そのままに導入してもらえて、例えば給与計算だったらスマホ打刻に給与明細のWeb配信と、ぐちゃぐちゃだった状況がいきなり一足飛びに最先端まで業務のデジタル化が進むような印象があります。

ただ一方で、今ある仕組みで業務が上手く回っているのだったら、導入後は便利になるとしても切替に手間がかかるし、無理に導入を提案する必要もないのかなと思ったり・・・。
どちらがいいのか、仕組みを変えることを提案するのは難しい・・・。



※月末は姫路で、近畿税理士会の業務デジタル化フォーラムのお手伝い。

今回は経費精算アプリとか、ノーコードアプリの紹介などのお手伝いをしているのですが、自分の仕事とちょっと離れたソフトに接することは、こういう機会がなければなかなかないので、色々発見があって楽しいものです。


神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所です

ITパスポート試験を受けてみました

2年前に近畿税理士会の情報システム部員になったとき、部長の先生から「ITパスポートは取っておきなさい」と言われながらもそのままになっていたのですが、今夏二期目の部員にしていただいたので、五十の手習いと一念発起して受験してみました。

テクノロジ系がやっぱりダメだ!
テキストを買って2か月ほど勉強したのですが、2か月だとやっぱり理解が足りないまま終わっちゃったかなという感じです。
ただ勉強自体は面白かったので、基本情報技術者試験も受けてみようかな・・・。


※最近ChatGPTにお話を作らせることにはまっているのですが、
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マニュアルぽいことを書いて投げると勝手にどんどん話を膨らませてくれるので、もっと面白く書いてとせがんでしまってやめられません(^^;。

第四章 顧問先の業態を予習する

――昼下がり。海沿いの道路を、ピンク色のフィアット500が軽やかに走っていた。小さなボディに似合わず、エンジン音は元気いっぱい。「バタバタバタッ」と軽快なリズムを刻みながら、工場地帯のトラックの間をすり抜けていく。


ハンドルを握るのは、もちろんみつ子さん。助手席には撫子さんが座り、俺は後部座席でその二人のやり取りを眺めていた。昼食に立ち寄った定食屋で、おすすめのアジフライ定食を堪能したばかりだ。――衣はサクサク、身はふわふわ。みつ子さんの“絶品”発言は誇張ではなかった。


「しかし、この車、エンジンの音が独特ですね。」俺は思わず耳をすませながら言った。「なんというか……バイクとか、夜店の発電機っぽいというか。」


「まあ、気づきましたのね、雅之くん。」バックミラー越しに、みつ子さんがにやりと笑う。「そう、このセバスチャンのエンジンは直列二気筒。つまり、バイクと同じ構造なのですわ。車ではおそらく、このフィアットくらいでしょうね。」


「へぇ……イタリア車なんですよね。なんでまた、イタリア車を?」


「ふふっ、いい質問ですわ。」みつ子さんは肩をすくめ、どこか誇らしげに語り始めた。「車というのは、それぞれの国の文化が宿る乗り物なのですのよ。日本車なら、狭い道路や湿気の多い気候にも耐える馬車馬のような“働き者”。まるで勤勉な日本人そのもの。でも――イタリア車は違いますわ。山がちな国土を背景に、“走ることそのもの”を楽しむ車。馬車ではなく、詩人の馬ですわね。」


(詩人の馬って……そんな比喩ある?)俺は心の中でツッコミを入れつつ、窓の外の工場群に目をやった。


「なんなら一度、このセバスチャンで山道を攻めてみませんこと?」「い、いや、遠慮しておきます!」反射的に首を振る。(休日にみつ子さんと山道ドライブなんて、もはや試練だろ……!)


撫子さんがクスリと笑った。「でもね、みつ子さんの言う通り、車にも国の性格が出るの。そう考えると、会社にも“お国柄”というか――“業種柄”があるのよ。」


「業種柄……ですか?」「ええ。」撫子さんがゆっくりと頷いた。「金澤金属さんのように海沿いの工業地帯にある会社は、取引先も製造業や工場関係が多いはず。事業の立地は、業務の特性を映す鏡なのよ。」


なるほど――そう言われると、窓の外の風景が少し違って見えてくる。鉄骨の倉庫、フォークリフトの音、トラックの往来。どれもが、この街の“仕事の匂い”を語っていた。


「金澤金属さんは、製造板金業でしたね。」俺が口にすると、撫子さんがにっこりと微笑む。「そう。じゃあ、金澤金属さんに着くまでに――製造板金業の業態を、少し予習しておきましょうか。」


「予習……まるで授業みたいですね。」「ええ、実地研修の前の座学よ。」


撫子さんの言葉に、俺は自然と背筋を伸ばした。助手席の彼女がふと窓の外を見つめる。その横顔が、午後の陽射しに照らされて穏やかに輝いていた。

エンジンのリズムが軽快に響く。セバスチャンは、海風を切り裂きながら――次の舞台へと向かって走っていった。

独立前に2年間お世話になった会計事務所は、所長と従業員が有資格者が3人、補助者が3人ほどという小さな事務所でしたが、この話にでてくるような「無茶振り放置プレイ」な環境でした。
ボスに質問してもまともに教えてもらえないので(^^;、自分で調べて、前任者のやり方をトレースして、分からないところは同僚に聞いて・・・というような感じで、何とかやっていました。
ただ逆に一から十まで丸投げで顧問先を任せてもらえたおかげで、「これなら自分でも何とかなるかも」と短期間で独立する変な自信や度胸はついたような気もします。

同僚も横並びで同じような状況だったので、ボスに対する“妙な連帯感”が生まれて仲が良く、18年経った今でも、LINEグループでつながっていたりときどき会ったり関係が続いています。
今から思うと短期間で税理士の仕事を一通り身に着けることができて、長く続く友人もできたあの事務所は、当時は「とほほ・・・」と思うことが多かったですけど、自分にとってはいい環境だったのかも。

となんだか最近昔のことを思い出すことが多くなったような気がしますが、やはり年齢のせいなのでしょうか・・・。


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令和9年以降も税額表は変わらなさそう

私の事務所のHPにある「給与・賞与自動計算シート」。

令和8年以降分の税額表が公開されていたので、対応できるように更新しました。


心配していたのは二年限定の基礎控除のせいで、令和9年も月額表変更されるのかなと思っていたのですが、電算機計算の特例の計算式をみると、

所得が低い場合の基礎控除の変動は考慮されていないみたいなので、きっと令和9年以降も税額表は変わらずこのまま行きそうですね。ちょっと安心。

毎月の計算で所得が低い場合の基礎控除の増加は考慮されないので、取られすぎになった源泉所得税の年末調整での還付が今までより多額になる場合が多くなりそうですよね。
朝三暮四で、どちらがいいのか悪いのか・・・?



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