夢見る税理士の独立開業繁盛記

神戸市東灘区で開業している駆け出し税理士の、試行錯誤日記

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簿記論の思い出


意気揚々と専門学校に通いだした簿記論でしたが、通常は9月から始まる授業に10月から参加したので、土日のクラスがなく夜間のクラスに通うことになりました。一般企業勤務でしたので当然通学への配慮などなく遅刻は常習、残業が入ればすぐに振替ということで今回は梅田校、次はなんば校という渡り鳥状態になっていました。
さらに12月から東京の会社に転職したためドタバタ度合いは更に増し、水道橋校、池袋校、大宮校を渡り歩く羽目に。1月からやっと9月コースに合流できたため、大宮校土曜休日クラスに落ち着くことが出来ました。このころはサラリーマン辞めて独立開業なんて全く考えておらず、税理士試験も自己啓発の一つと考えていた節があったのでそんなにプレッシャーも感じることもありませんでした。むしろ初めての東京生活をエンジョイしてて、税理士の勉強もその要素の一つみたいな(笑)って感じでした。
ちなみに勉強方法は、直前期まではTACのトレーニングと市販の問題集を2回ほどやって、直前期は答練を毎回3部コピーしてそれぞれ3回ずつやっただけでした。税法のことを考えると全然楽でしたよね。


本試験の試験会場は、東大宮芝浦工業大学でした。
駅から20分ぐらい歩かなければならなかったので、炎天下汗みずくで会場までいった記憶がありました。


自己採点の結果はちょうど専門学校のボーダーラインと合格確実ラインの中間ぐらいであったような記憶があります。
この頃はまだ税理士試験に余り思い入れがなかったので、最近の様に結果をじりじり待つという気持ちからは程遠く、気がつけば発表日になっていたという感じでした。専門学校の講師に言われてみたように封筒を電灯に透かして見る。あ、枠が書いてある。開けてみると「簿記論『合格』」、ああ、よかったな程度の気持ち。2001年の12月のことでした。


今になって思うことですが、働きながらでも簿記論をやる場合には出来れば同時に財務諸表論、それが無理でもミニ税法を一緒にやるべきなのかなと思います。実は勉強を始める前、税理士試験から公認会計士試験に転向していた先輩に「消費税法を同時にやったほうがいいよ。」というアドバイスはいただいていたのですが、その頃は「働きながらでは週2コマが限界。」と初めから諦めていました。
今更こんなことを考えても仕方ないのですが、簿記一級のアドバンテージがあったことを考えると「簿記論+消費税法」は「法人税法」一科目より楽だったのかなと思えてしまいます。思い切って2科目やっておけばよかったのかなあ・・・、慎重に過ぎるのも時には考え物です。
やはり簿記論には理論項目がない以上、「簿記論+α」は同じ週二コマでも「財務諸表論+α」や「法人税法+α」に比べて格段にやり易いと思います。専門学校のパンフレットの所要時間にとらわれず思い切ってやってみる。それが吉とでるかもしれません。