元税務調査官が、調査官の視点からの税務調査のノウハウを書いた本。
- 作者: 大村大次郎
- 出版社/メーカー: データ・ハウス
- 発売日: 2007/10/17
- メディア: 単行本
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先日同じ作者のサラリーマンの節税に関する本を読んだ時は「うーん」という感じでしたが、この本は元調査官の本分発揮といった感じで、面白く読むことができました。
「否認事項が見つからず焦った時は、どこであらさがしするか。」
「資料の提出を納税者に依頼したならば、その納税者についていって机や金庫を漁るのがセオリー」
などという実務的なポイントから、世間話の重要性やお昼御飯の対応まで。
税理士の視点からの税務調査への対応を記した本は読んだことがありましたが、逆の視点からのものは初めてでしたので「へえ〜、そうなんだ」と目から鱗なトピックも多くあり、薄い本ながら充実した読後感がありました。
税務調査にはまだ数回しか臨んだことがありませんが、丁々発止とまではいかなくてもそれなりの交渉術を身につけるようにしたいものです。
そういえば今月受けた税務調査は初めての無予告調査でした。調査中は特に何もいわれることがなかったので「これは申告是認かな」と甘い期待を持っていましたが、最後に税務署でボスと調査官のすり合わせの席で思いもかけない方向から指摘を受けて「更正でもなんでもやってくれ!」と第一回の話し合いは決裂したのだとか。
百戦錬磨のボスの交渉術、それを見せてもらうのも楽しみです。