地方で公認会計士をやっておられる以前の勤務先の先輩が、遠路はるばる事務所に遊びにきてくれました。
最初の勤務先に就職した際の同じ部署の先輩で、サラリーマンらしからぬ飄々とした雰囲気を漂わせながらもやるべき仕事はきっちり仕上げる方で、個人的には憧れの存在でした。そしてどうやって時間を捻出していたのか、仕事をしながら税理士試験の4科目に合格した後、退職して公認会計士試験に1年半で合格した、私から見たら超人のような方です。
私が税理士を目指したのも、その先輩の会計の知識に裏打ちされたテキパキとした仕事振りに憧れて、「税理士試験の勉強をしたらああいう風になれるのかな?」という不純な動機がきっかけでした。(もちろんそんな動機でモチベーションを維持できるほど甘い試験ではなく、勉強を始めてからさんざん苦労させられましたが(笑))
そんなこんなで今の税理士としての自分があるのはこの先輩のおかげなのですが、一方この人に出会っていなかったら別の人生もあったのでしょうか?
「もしこの先輩が税理士試験や公認会計士試験の勉強をしていなかったら、自分も税理士を目指すことなくその勤務先でサラリーマンを続けていたのだろうか?」
「もしずっと同じ会社でサラリーマンを続けていたら、今頃どういった人生を歩んでいたのだろうか?」
人生のイフは考えても仕方がないことですが、先輩と話をしながら「もしあの時違う選択をしていたらどうなっていたのだろう・・・?」、ふとそんな思いにとらわれてしまいました。