友人に勧められて少し前に購入していたのですが、積ん読状態の本の下敷きでしばらく行方不明になっていたのが見つかったので、本日読了。
- 作者: 久住昌之,谷口ジロー
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2000/02
- メディア: 文庫
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会話のシーンもほとんどなく、ただ主人公の食事に対する思い入れのモノローグだけで展開して行く・・・。見方によってはかなりシュールな作品ですが、なぜか共感出来る部分も多い不思議なマンガでした。
特に印象深かったのが次の
「モノを食べる時はね誰にも邪魔されず自由でなんというか救われてなきゃあダメなんだ 独りで静かで豊かで・・・」
というセリフでした。
自分自身、食事をしているときと本を読んでいるときはそういう感覚になるので、「うん、そうそう」とついひざを打ってしまいました。
作品の中には東京から新幹線に乗る際に駅弁を物色するシーンが有るのですが、自分自身も東京に出たときなどは、帰る際には東京駅に少し早めに到着して、八重洲の地下街で新幹線の中で食べるお弁当を物色して、食後のデザートにと浅草満願堂の芋きんをデパ地下で並んで購入。
で、ついでに八重洲ブックセンターまで足を伸ばして、新幹線の中で読むのに手頃で面白そうな本を見つけたときは、「これで3時間、楽しめるぞ。」とふわっとしたなんともいえない幸福感に包まれてしまうのですよね。
自分でも大概枯れているなあと、自覚はしているのですが(笑)。