月曜日に三宮に出たついでに購入したのですが、ノンストップで読んでしまいました。
- 作者: 千賀秀信
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2009/06/12
- メディア: 新書
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会社の数字に関するドリル形式の30個のシンプルな問題から構成され、「ビジネス版頭の体操」といった感じの本です。
問題自体はシンプルなものばかりですが、意志決定会計あり、損益分岐点分析あり、取引先の財務分析ありと内容は多岐にわたっています。
決算書や試算表といった会計関係の資料は、一見数字がごちゃごちゃしてわかりにくいですが、押さえるべきポイントが分かっていれば、要点は結構短時間で把握することができます。
以前スポーツ用品メーカーの経理をやっていたころ、月に一度「月次決算検討会」なる会議がありました。
その会議の席上、経理担当の役員が試算表を一瞥しただけで、結構的を得た突っ込みなどをしているのをみて「へえ〜」と感心していたことがありましたが、きっとごちゃごちゃした数字の中から見るべきポイントを押さえていたのでしょうね。
この本のドリルも、そういったビジネスの数字を見る際のポイントを絞って説明しているので、面白く読むことができました。
この本の問題の中にも居酒屋の儲けを推測させる問いがあるのですが、初めて入った飲食店などでは私自身も気がついたら、客単価や回転数、店のキャパシティなどを考えて「儲けはこんな感じかな?」と考えていたりします。
常々職業病だなと思っていましたが、積極的にこういった計数感覚を磨いておくことも大事ですね(笑)。