先週、貸し倒れのことに話題が及ぶことがありました。
「小林さんのところは仕入などがないので、貸倒れがでても『ただ働き』というだけで済みますよね・・・。」
などと言われて苦笑いをしていたのですが、利益率の低い業種の場合貸倒れは切実な問題です。
利益率が10%なら貸倒額の10倍、5%なら貸倒額の20倍を販売しないと、損失は取り返せません。
かといって損失を取り返そうと、無理に与信度合の低い得意先や新規の得意先に大量に販売してしまうと、貸倒れのリスクが上がってしまうというジレンマに陥ってしまいます。
利益率の低い業種にとっては、貸倒れと同じように切実な問題に、万引きなどの商品盗難損というものもあります。
近所の本屋さんにも「万引きした場合には、売値の7倍で買い取ってもらいます。」という張り紙があるのですが、「ここの本屋さんは、1冊万引きされたら7冊販売しないと損を取り返せないのかな」などと想像してしまいます。
以前何かの雑誌の記事で、渡辺喜美さんが「基礎教育から簿記などの会計学を取り入れるべきだ」ということを言っているものを見たような気がしますが、子供のころから金勘定の仕組みが分かっていれば、万引きしようという気持ちもなかなか起きないのかもしれませんね。
神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所です
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