先週お会いしたお客様に、「小林さんはもう読みました?」と言われることがあったので、週末読んでみました。
- 作者: 小堺桂悦郎
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2010/03/10
- メディア: 新書
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一般的な決算書の読み方に加えて、法人税の申告書や別表の読み方などもちょっと変わった視点から書かれていて面白く読むことができましたが、特によかったなと思ったのが、損益計算書を見ずに貸借対照表から資金繰りを推測するくだりでした。
「損益計算書では利益出ているって言うけれど、なんで手元資金はそれほど楽にならないのでしょう?」といった質問は、良く聞かれる質問ですが、同時に説明が難しい質問でもあります。
当たり前ですが、「損益計算書の利益」=「手元資金の増加」ではなく、上の図のように貸借対照表の資産の増加や負債の減少に化けて、残りが手元資金になります。
損益計算書だけにとらわれると見えにくいところですが、この本では2年分の貸借対照表を見比べて見ることによって上手く説明されていて、「こういう風に説明すればいいんだな。」と目からうろこで勉強になりました。
決算書を作る側に回ると、決算書を利用する側の視点を忘れがちになるのですが、この本はそんな点を思い出させてくれるいい本でした。
※外出中に通りかかった王子動物園。
サクラは五分咲きぐらいなのに、雪がちらついてコートが欲しいような寒い日でした。コート、まだクリーニングに出すのは早いのでしょうか?