GW中は積読になっていた本を片っ端から読んでいましたが、その中の1冊がこちらの本。
神戸大学の法科大学院の先生が、学生など入門者向けに書かれた所得税法のエントリー本です。
- 作者: 佐藤英明
- 出版社/メーカー: 弘文堂
- 発売日: 2010/03/16
- メディア: 単行本
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税法の目的が、なになのか?
会計とはまた違う、税法固有の考え方。
そういった所得税の概要の説明の後、個別論点に入ります。
個別論点についても、項目ごとに「概要」、「立法趣旨」、「設例」、「その論点に関連する判例」、「さらに学習を進める場合の指針」と同じパターンでまとまっていて、2色刷りなこともあって読みやすい印象です。
普段の実務では「通達にこう書いてあるから、これでいいかな?」なんて結論づけてしまいがちですが、個々の項目について「条文」と「判例」の両輪から立法趣旨がわかっていると、「本当にこれでいいのかな??」と発想に幅がでてきますね。
受験生時代は「条文」だけの片輪走行でしたが、判例に触れると考え方に深みが出てくるような気がします。
設例も、事業所得と雑所得の違いのところで
といったような砕けた感じのものが多く、楽しく読むことができました。
簿記論と財務諸表論の勉強を終えて、これから所得税法か法人税法の勉強を始めようかなという税理士受験生の方にとって、会計と税法の考え方の違いがわかる入門本としておすすめです。
あと面白かったのが、設例の登場人物が「ハルヒ」とか「ユウナ」とか「ハヅキ」といった感じだったこと。
この著者の先生、ジュブナイルとかライトノベル好きなのでしょうか(^^;?
※仕事からの帰り道、花隅城址でお昼ご飯をいただきました。
ぽかぽか陽気で半そで姿の人も、ちらほらと目に入ります。先月は雪が降ったりしていたのがウソのような変わりようです。