先日お客様の経理の方と話していると、「借入金の残高が多すぎるのかどうか判断する基準とかあるのでしょうか?」と聞かれることがありました。
借入金残高の考え方は色々あると思いますが、一般的で簡単な方法は決算書の「税引後当期純利益+減価償却費」が一年間の返済余力と考える方法です。
借入金の返済額は費用にならず、償却費は現金支出がないので、税引後利益と償却費の合計がざっくりとした年間の借入金返済前の現金の流入額であり、返済原資となり得る金額ということができます。
そしてこの「税引後利益+償却費」に返済年数をかけた金額が、借入金の上限残高というのが一つの考え方です。
逆に、現在の借入金の合計をこの「税引後利益+償却費」で割ると、償還年数がでるので、これが長すぎるかどうかも判断の基準になるといえます。
これが10年を超えると危険水域と言われるようですね。