夢見る税理士の独立開業繁盛記

神戸市東灘区で開業している駆け出し税理士の、試行錯誤日記

事務所ホームページはこちらです→神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所

OCRした結果と画像を確認・修正できる画面を作ってみました

前回次はUIかなと書いた、レシートOCRの実験の続き。
取り込んだデータのリストと、レシート・領収書の画像が表示され、データの修正も行えるような画面を作ってみました。


OCRしたデータの一覧が右側に表示され、そのデータをクリックすると左側に対応するレシート・領収書の画像が表示されるようになっています。

www.youtube.com
一応ここでOCRしたデータの金額などをチェックして、仕訳データを出力できるようになればいい感じなのかなあ。



取り込むスピードは、もうちょっと速くできるかな。

www.youtube.com
ただ毎日夜中の12時や3時にデータ化するなどトリガーを設定しておけば、朝になればデータ化できているということも可能でしょうし、あまりスピードは気にしなくてもいいのかも。
人間と違って夜中でも働いてくれますし、時間を気にしなくてもいいのがプログラムのいいところですよね。


レシートOCRをうまく使った業務の効率化といえば、先日同じ支部の税理士さんとお話しした際に、「8月に開催したScanSnapの研修に参加した後、ScanSnapを買いました」と言っていただけることがありました。

「スピードも速いし、スペースも取らないのですごく良い!」と言ってもらえたのですが、同時にもっと業務の効率化に役立つような使い方もあればということだったので、いずれこんなツールを使ってお金をかけず入力の省力化ができるような方法をお伝えできるようになるかな?


神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所です

次はUIかな?

また前回に引き続き、GASを使ったレシート自動OCRの実験。
抽出は大体うまくいくようになった感じなので、仕訳作成に必要なデータをテーブル形式に保存する機能も作ってみました。


これだけあれば、あとはボタン一つで会計ソフトの仕訳に変換するのもあともう一歩という感じがします。


ただ取込精度が100%ではないので、使う人が確認したり修正したりできる画面が必要ですよね。
分かりやすいUI画面が作れればいいなあと思っているのですが、色々本とか読んでいると、GASの場合GoogleAppSheetを使うとノーコードで何となくかんたんに作れそう(本当か!?(^^;)。

しかし初めて使う言語なのに、こんなに早くここまで作ることができるようになったのは、本当にChatGPT先生のおかげですよね・・・。
TPOがピタッとはまれば、生成AIってこんなに便利なんだと実感できたのが今回の一番の収穫かも。
あともう少しチャレンジしてみたいと思います。


※先日購入したScanSnapのiX1600。
先代のiX500が全然快調に動いていたので買換えの必要を感じていなかったのですが、スキャナ本体に操作窓があるのは、思っていたより便利かも。

パソコンを立ち上げなくてもプロファイルを切り替えることができるので、

  • 現金のレシート・請求書を、現金レシート用のGoogleDriveのフォルダ保存のプロファイルに切り替えてスキャン。
  • その後クレジットカードのレシート、請求書を、クレジットカード用のフォルダ保存のプロファイルに切り替えてスキャン。
  • 最後に預金関係の証憑を、預金用のフォルダ保存のプロファイルに切り替えてスキャン

ということがScanSnap単体で処理できて、証憑はその時点で分類されてクラウドに保管され、会計事務所にも同期されるという流れになるといいですよねえ。


神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所です

レシート内の文言で科目推測の精度は上がる?

最近すき間時間を見つけては遊んでいる、OCRでのレシートデータ取込実験。
次は取り込んだデータに、自動で勘定科目をあてはめることができるか挑戦してみました。


摘要に含まれる文言がテーブルにあった場合に、税率ごとに対応する勘定科目を引っ張ってくれれば成功です。

結果としては、あっけなく上手くいったような・・・。

本当GASは初めての言語なのに、ChatGPTのおかげでエラーに悩むことなくスイスイと進んでしまいます。


前回の日記でレシートにテーブル内にある文言があれば、インボイス登録事業者名にくっつける機能をつけたのですが、よく考えてみたら勘定科目と相関性の強い文言がレシートにあれば、それをくっつければ勘定科目の推測に有利に働きますよね。

たとえば
「コーヒー(10%)」や「カフェ(10%)」、「フード(10%)」の文言があれば、「会議費」
「書店」を含めば、「新聞図書費」
の可能性が高いので、これをくっつけておけば科目推測の精度が上がってくるかも?
遊びながら試行錯誤していると、途中で色々思いつくものです。


しかしダイエーでボトルコーヒーを買うと、レジ袋が「会議費」になってしまうワナ(^^;。

なかなか難しい・・・。


神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所です

登録事業者名に屋号を追加できるようにしてみました

またまたレシートOCRの実験の続き・・・。
インボイス番号からインボイス登録事業者名はAPIから取得できるのですが、フランチャイズのお店などの場合事業者名と屋号が違う場合が当然あるわけで・・・。
このままだと事業者名から勘定科目を紐づけるのに支障が出てしまうので、事業者名に屋号を追加でつけるようにしてみました。

あらかじめ屋号テーブルにレシートに含まれる屋号名を登録しておくと、

それを自動で事業者名のあとに()付きで後付けするようになっています。

これで勘定科目を紐づけるのもスムーズにできるはず。


最近はレシートコレクターになって色々なレシートをもらっては試していますが、ほぼ間違いなく自動判定できるとやっぱり気持ちいいですね。

後は勘定科目!
同じ事業者名でも税率ごとに違う勘定科目をあてはめるようにしておけば、例えば
「ジュース150円(8%)、レジ袋3円(10%)」
みたいな発狂しそうなレシートでも、自動で
「福利厚生費150円(8%)、消耗品費3円(10%)」
みたいな仕訳を作れるようになるかしら?


税理士会のイベントでScanSnapの動画を作るということになったので、愛用しているiX500に何も問題がないのに、新しいiX1600を購入(^^;。

右のiX500は2015年に買ったのでほぼ9年間お世話になったのですが、割とヘビーに使っていたにも関わらず特に調子が悪くなったりとかもなく全然快調に動いてくれて、本当にお値段以上に働いてくれました。
さすがに最新型はスピードは早いなと思いますが、それ以外はiX500でも十分だったのに・・・。余生は子供部屋で、学校の配布書類とかのデータ化で過ごしてもらおうかな。


神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所です

税率ごとの取引金額区分完成?

昨日に引き続きGASで自動でレシートをOCRしてデータ化する実験。
とりあえず税率ごとの取引金額の区分は出来たかなという感じです。

ChatGPTがあればデバッグに悩む時間がないので、本当にサクサク進みますね(*^^*)。


複数税率のレシートも、サンプリングしたレシートの範囲内ではうまく自動区分できているみたい。

上手く使えれば、コンビニの「レジ袋10%3円。残り全額8%」とか、チェックしてて叫びだしたくなるようなレシートも、自動で区分して仕訳にできるようになるかなあ・・・。


あとは自動で上手く摘要を作って、勘定科目をあてはめる方法を考えられれば、仕訳の基礎データの自動抽出は完成かしらん。もうちょっと頑張ってみます!


神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所です

自分専属のプログラマーができたような気分

先日からのGoogleドキュメントのOCR機能を使った、レシートの自動データ化の実験。

やっぱり税率ごとの取引金額の取得が難しいですよねえ・・・。レシートごとの書きぶりの違いを、できるだけ同じような表現に近づけてから判定させてみるのですが、インボイス番号や日付、取引金額の取得よりも大分手こずる感じです。


しかしChatGPTにはずっと感心させられっぱなしです。
正規表現、自分で書いてても何をやってるのかすぐに分からなくなるのですが(^^;、一瞬で適切なものを提案してくれたうえにさらにいい方法を提案してくれるとか、こちらの期待以上の回答をしてくれますね。

今まではコードを作ると言ったら、自分でうんうん唸りながら書いてからどこでエラーが出てるんだろうと自分でデバッグするという流れでしたが、ChatGPTを触るようになってからは漠然と「こういう機能が欲しいので作って!」と指示して書いてもらったコードを見て、違うところは追加で修正を依頼するというように考え方が変わってきたような気がします。
「このコードは何をやっているんだろう」ということがおおよそ読めれば、細かいことや詳しい知識がなくてもコードが書けるようになってきてるんですね。的確な指示さえできれば、その通りに動くコードを書いてくれる…。まるで自分専属の召し使いプログラマーができたような気分です(笑)。

先日も詳しいお客様と話をしていたのですが、「自分が何がしたいか設計できればコードはChatGPTが書いてくれるから、誰でも自分の欲しいアプリが作れるようになるよね。」とおっしゃっていたので、そんな時代になっていくのでしょうか。


※子供の学校の代休日に、以前から行きたいと言われていた広島へ。

旺盛な好奇心にできるだけ応えていってあげたいものです。


神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所です