タイトルから「仕事版青い鳥」みたいなことを書いているのかなと思いながら購入。
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/05/10
- メディア: 新書
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それはそうかなと言う感想ですが、私自身やりがいとまでは行かなくても、自分に向いている仕事、好きな仕事、ストレスの溜まらない仕事というものはあると思っています。
そして自分にどんな仕事が向いているか、どんな仕事が好きなのかというのは、いろいろな仕事を経験して試行錯誤してみないと、なかなか分からないような気がします。
私の場合大学卒業後特に何も考えず一般企業に就職しましたが、いくつかの会社や会計事務所でサラリーマンをやっているうちに、次第に自分が仕事に求めることが分かってくるようになりました。
・勉強して学び続けられる仕事が好き
・自分一人だけで完結する仕事がしたい
・自分で時間を決められる仕事やプライベートの時間が確保できる仕事がしたい
自分の仕事への適性を考える最初のきっかけとなったのは、最初の会社で目標にしていた同じ部署の先輩が、公認会計士試験受験のために退職したときでした。
就職して経理部に配属されて最初は何もかも初めてづくしで勉強の日々でしたが、2年ほど経ってある程度要領もつかめてきたころに先輩の退職の話を聞き、それまで会社を辞めることなど考えたことなかったので、「勉強のために会社を辞めるというのもありなんだ!」と目から鱗が落ちる思いでした。
後を追うように(^^;転職した後、2カ所目以降の勤務先では「転職することはそんなに大仰なことでない」という意識が出来たことや、自己啓発で始めた税理士試験の勉強が進んだこともあって、「将来のための修行」、「やりたいこと探し」と割り切るようになっていました。
行き当たりばったりの社会人生活の中で、運良く自分の適性をつかむことが出来、それに合った税理士の仕事に巡り会うことが出来ましたが、最初の勤務先を辞めていなかったらきっと今でもそこで働いていたような気がします。
やりがいのある仕事、自分に向いた仕事に巡り会うためには、初めての勤務先を辞めることを後押ししてくれるきっかけが大事なのかもしれません。巡り会わない可能性もあるのかもしれませんが・・・。
※夏の終わりの兵庫運河
今日はある方に税理士試験について聞かれることがありましたが、税理士試験を気安く勧めてもいいのかなといつも悩んでしまいます。
税理士の仕事はやりがいのある仕事で目指す価値もあると思いますが、一度踏み込むとなかなか抜けられない税理士試験は、人生の一定期間を勉強漬けにする覚悟がないと踏み込まない方が幸せなような気もします。
勧めたいような引き留めたいような・・・、ジレンマですね(^^;。